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中央重点測光とマトリクス測光のパターン
中央重点測光とマルチゾーン・マトリクス測光がシーンをどのように平均化するか、それぞれの失敗パターン、そして露出補正が必要な場面を解説する。
、Simon Lehmann 著 Editor
反射式露出計が測定するのは輝度であり、反射率ではない。新雪を向いているのか、黒猫を向いているのか、人の顔を向いているのか、露出計には判断するすべがない。単一の露出推奨値を算出するには、シーン全体がひとつの固定したトーンに平均化されると仮定しなければならず、読み取った値をそのトーンに描写する。仮定が外れれば露出計は騙される――雪はグレーに写り、黒猫もグレーに写る。グレーカードは、露出計が期待するちょうどその平均トーンを与えるために存在する。被写体という変数を計算から排除するのだ。
18%という数値は光についての事実ではなく、知覚についての事実だ。視覚的な明るさは輝度の三乗根にほぼ比例し、その関係はCIEの L* 関数として定式化されている。相対輝度約0.18は L* 約50に対応し、黒(L* = 0)と白(L* = 100)のちょうど中間点となる。入射光の18〜20%を反射する面は、両者の中間グレーとして知覚される。これに対し50%反射の面は、明らかに明るいグレーに見える。Kodakはこの原則を中心にNeutral Test Card(刊行物R-27)を設計した。グレー面は可視スペクトル全域で18%を反射し、裏面の白は90%を反射する。どちらもマット仕上げで、露出計に正反射が入り込まない。分光的中立性が重要なのは、パンクロマティックフィルムが可視帯域全体に感度を持つからであり、色かぶりのあるカードはタングステン光下と日中光下で異なる測定値を示し、さらに濃いイエローやレッドのフィルター越しにもまた異なる値を示す。
反射式露出計はどんな被写体も ゾーンV、すなわち Ansel Adams と Fred Archer が1939〜40年頃にアート・センター・スクールで体系化し、AdamsがThe Negative(1948年、1981年改訂)で著したゾーンシステムの中間グレーに描写する。グレーカードを直接測れば、カードをゾーンVに置くことになる。その基点から残りの露出が決まる。テクスチャをギリギリ残したい最暗部を測り、2段(ストップ)絞り込んでゾーンIIIに落とせば、ネガのシャドウ配置が確定する。Ilford FP4 Plus や Kodak Tri-X 400 のようなフィルムでは、その配置と現像の組み合わせが他のすべてのトーンの位置を支配する。
反射式露出計は18%にキャリブレーションされていない。準拠規格はISO 2720:1974であり、反射式定数 K を通じてキャリブレーションを規定する。露出方程式は
N² / t = L·S / K
であり、N はf値、t はシャッター時間(秒)、L は輝度、S は ISO 感度を表す。規格は輝度をcd/m²で表した場合の K として10.6〜13.4の範囲を推奨しており、K と入射式定数 C は「多数の観察者が多様な被写体と輝度のもとで許容と判断した大量のテスト結果を統計的に分析して決定すること」と明示されている。これは実験的な値であり、理想的なグレーから導かれるものではない。
実際には、Canon、Nikon、SekonicはK* = 12.5を採用し、Minolta、Pentax、KenkoはK* = 14を採用している。K を implied reflectance(想定反射率)に換算するには入射側の値も必要だ。反射率は R = π·K / C であり、C は入射式キャリブレーション定数だからだ。ISO 2720:1974は半球(ドーム)型の C を320〜540ルクスの範囲に定めており、MinoltaはC* ≈ 320、SekonicはC* ≈ 340付近にある。K = 12.5と C = 330を R = π·K / C に代入すると約11.9%、およそ12%になる。同じ式に K = 14を代入すると約13.7%で、18%カードに近づくがまだ届かない。露出計が「期待する」反射率は K 単独ではなく、C を通じた仮定シーン照度に依存する。
Sekonic(K = 12.5)と18% R-27カードを均一な開放日陰で使う。ISO 400でEV 12の条件だ。露出計はf/8・1/250sと表示する。しかしカードは18%で、露出計は約12.5%向けに設計されており、18 / 12.5 = 1.44、log₂(1.44) = 0.53 となる。カードは露出計が想定するトーンより0.53段(ストップ)明るいため、露出計は仕事通りに約0.5段(ストップ)光量を少なく推奨し、カードを半段(ストップ)暗く描写する。開ける:f/8・1/180s(またはシャッター時間をキープしてf/6.7前後に開く)にすれば、カードは真の中間グレーに乗り、シーン全体がそれに合わせて露出される。
同じカードをPentaxまたはMinoltaの露出計(K* = 14)に渡すと、implied reflectanceは約13.7%となり、18%との差は約0.4段(ストップ)に縮まる。K = 12.5の露出計が持つオフセットの半分以下だ。ずれは実在するが、その大きさはどの露出計を使うかによって変わる。
この補正をKodakの指示によるものとしたくなるが、その帰属は誤りだ。R-27の説明書は、通常被写体に対して半段(ストップ)の補正を一切規定していない。補正に関する記述を原文のまま引用すると、「被写体が異常に明るい場合は、カードのどちらの面を使っても算出された露出を1/2〜1段(ストップ)減らすこと。被写体が異常に暗い場合は、1/2〜1段(ストップ)増やすこと」とある。通常の反射率を持つ被写体に対しては、カードの読み値をそのまま使う。上記の補正半段(ストップ)は、K と反射率の不一致、すなわち露出計のキャリブレーションに起因するものであり、説明書の記述とは無関係だ。
説明書はジオメトリについても明確に述べており、厳密に従う価値がある。カードは垂直に立てて、被写体の近く正面に持ち、カメラと主光源の中間方向に向けること――カメラに正対すると測定値が低くなり、光源に正対すると高くなる。カードから15cm以内で測り、自分の影も露出計の影もカードに落とさないようにする。暗い光の中では説明書に別の技がある。白面はグレーの5倍反射するので、フィルム感度設定を5で割り、90%面を読み取り、その表示露出を通常被写体の露出として使う。カードの読み取りは実質的に入射照度の測定であるため、グレーカードは概念的に入射式露出計の双子といえる。R-27の説明書もそう述べており、その読み取りを「入射照度の測定」と表現している。
0.5段(ストップ)のずれが問題になるのは、ラティチュードが狭いときだけだ。Ilford HP5 Plus のようなネガB&Wフィルムは露出計指示値の前後±2〜−1段(ストップ)程度を余裕で吸収するため、半段(ストップ)のキャリブレーションオフセットはショルダーとプリント工程に消えてしまう。リバーサルフィルムや厳密なゾーン作業では使用できるラティチュードがせいぜい0.5〜1段(ストップ)であり、そこではオフセットが現れる。グレーカードの本当の価値は正確なパーセンテージではなく、その再現性にある。未知のシーンに関する推測を、光そのものの測定に変えてくれる。自分の露出計が持つ固定オフセットは一度特定してしまえば、以後毎回ダイヤルで補正できる。このアンカーに続く露出と現像の連鎖について深く掘り下げたいなら、AdamsのThe NegativeとLambrechtとWoodhouseのWay Beyond Monochromeが定番の参考文献だ。
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