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バライタプリントのアーカイバル水洗と残留ハイポのテスト
定着液がバライタ紙の基材からどのように除去されるか、ハイポクリアリングエージェントの役割、節水型水洗シーケンス、そして残留銀と残留ハイポの検査方法。
、Simon Lehmann 著 Editor
完成した銀塩プリントは微細な金属銀から成る像であり、金属銀は化学的に不安定な状態にある。空気中に放置すると、大気中の硫黄化合物や酸化性ガスとゆっくり反応して硫化銀へと移行し、未調色プリントに見られる黄変、端部の褪色、表面のブロンズ化を引き起こす。漂白・再現像によるセピア調色は、この変化を意図的かつ完全に進める処理だ。一つの制御されたステップで銀を硫化銀に変換することで、劣化の原因となる反応性の金属銀をほとんど残さない。Kodak の Toning Black-and-White Materials(Technical Data G-23、2006年5月)は、調色を「黒白の銀画像を不活性な化合物に変換し、強い光、紫外線、酸化性ガス、極端な温湿度、ガス蒸気による有害な影響を軽減するもの」と説明している。茶褐色の色調は副産物であり、本質は安定性にある。この技法は1880年代頃に登場し、その外観と同様に保存性を目的として採用された。
このプロセスは間接的で、金属銀にその場で作用するのではなく、二つのステップで進行する。第一浴の漂白液は、フェリシアン化カリウムと可溶性臭化物を主成分とする。フェリシアン酸塩が酸化剤として機能し、金属銀から電子を奪い、自身はフェロシアン化物に還元される。遊離した銀は直ちに臭化物と結合して、淡いクリーム色のハロゲン化物である臭化銀を形成する。
4 K₃Fe(CN)₆ + 4 Ag + 4 KBr → 4 AgBr + 4 K₄Fe(CN)₆
臭化物の役割は重要だ。これがなければ銀は再現像が適切に進まない化合物を形成してしまう。臭化物があることで、像は現像可能なハロゲン化物として再構成される。漂白が進むにつれ、プリントはほぼ何も見えないほど褪色し、最も濃いトーンのかすかな残像だけが残る。シュウ酸カリウムと酢酸は浴を酸性に保ち、フェリシアン化物を安定させて使用中の分解を防ぐ。
プリントを水洗し、再現像浴へ移す。この硫化物浴でハロゲン化物が茶色の硫化銀に変換される。
2 AgBr + Na₂S → Ag₂S + 2 NaBr
硫化銀は、未調色プリントが時間をかけて変化していく先と同じ化合物である。変換を完全に進めることが、色調だけでなく保存性をもたらす理由はここにある。
標準的な硫化物処方は Kodak のセピアトナー T-7a だ。漂白ストック液は、フェリシアン化カリウム75 g、臭化カリウム75 g、シュウ酸カリウム195 g、28%酢酸40 mL を水に溶かして2リットルにしたもの。使用時はストック液500 cc を水500 cc で希釈する(1+1)。再現像ストック液は硫化ナトリウム45 g を水に溶かして500 mL;使用時はそのストック液125 cc を水で1リットルに希釈する。
8×10インチのファイバーベース・プリントをトレイで処理する手順:影部の黒が消え、かすかな黄褐色の像だけが残るまで漂白する(約5〜8分)。冷流水で少なくとも2分間すすぐ。硫化物浴に移し、元の細部が茶色で戻るまで約30秒調色する。すすいだ後、2〜5分間硬膜処理を行い、最後に流水で30分間水洗する。漂白は数分かかる遅いステップであり、再現像は約30秒の速いステップだ。この二つの時間を混同しないこと。
最も実際的な変数はトナーではなく印画紙だ。Ilford の Toning B&W Prints ファクトシート(2001年12月)はこの点を明確に述べている。Multigrade FB Warmtone と Multigrade RC Warmtone はすべてのトナーに対して反応しやすく設計されており、温かみのある結果が得られる。一方、Multigrade IV は画像色の変化を抑えるよう設計されており、冷たい茶色が出る。硫化物は本質的に「冷たい」トナーという繰り返される通説は誤解だ。この冷たい茶色は印画紙とトナーの相互作用によるもので、硫化物セピアと非可変チオ尿素は Multigrade IV ではかなり冷たい茶色を、Warmtone エマルジョンでは温かい結果をもたらす。異なる薬品に手を伸ばす前に、求める色調に合ったエマルジョンを選ぼう。市販の間接硫化物キットには、Kodak Sepia、Berg Rapid RC Sepia、Photographers’ Formulary Sepia Sulphide 221、Tetenal Sulphide などがある。
代替の再現像浴はアルカリ性チオ尿素浴で、硫化物が硫化水素を放出するのに対し無臭であることが魅力だ。その真の利点は調整のしやすさにある。Ilford のファクトシートによれば、第二浴の色調は水酸化ナトリウムで設定するpHによってコントロールされる。水酸化ナトリウムが多いほど冷たく黄色みがかったトーンに、少ないほど温かく赤みがかったトーンになる。まずメーカー推奨のアルカリ量から始め、テストプリントで判断し、水酸化ナトリウムを加減して結果を調整する。Warmtone 印画紙はトーンが黄色くなりすぎないよう、通常より多めの水酸化ナトリウムを必要とする。チオ尿素は強力なかぶり剤であり、未露光の印画紙やフィルムには絶対に近づけないこと。
漂白液は、像のどの部分をトナーに委ねるかを決定する。完全に漂白すると、全トーンスケールが均一なセピアに変換される。途中で止めるか、希薄な漂白液を使うと、最も深い影部は未調色の金属銀のままに留まり、ハイライトと中間調だけが茶色に再現像される。これにより、クールでほぼニュートラルな影部の上に温かいハイライトが乗ったスプリット調色が得られる。少量の臭化物を加えた約1%の作業用漂白液は十分にゆっくり作用するため、目視で中断できる。
二種類のトナーによるスプリットには、Ilford のガイドラインでは第一トナーへの浸漬時間を推奨時間の約25%に抑え、プリントをよく水洗してから第二浴に移すとされている。標準的な組み合わせ:セピア後にブルーを使うと、ハイライトにセピア、シャドウにブルー、中間調にグリーンが得られる;セピア後に Selenium を使うと茶紫色になる;ブルー後に Selenium を使うと、シャドウにブルー、ハイライトにバフ色が得られる。
間接硫化物調色は濃度とコントラストを低下させるため、Ilford は必要なわずかな余分な濃度を得るために通常より約50%長く現像することを推奨している。定着前の停止浴は必須で、二浴定着が望ましく、硬膜定着液は推奨されない。過定着は禁物:G-23 はファイバーベースで最大約10分、RC(レジンコート)で最大2分という目安を示しており、残留チオ硫酸塩が調色中に反応してプリントを黄変させるためだ。ファイバーベース・プリントは5分ごとに完全な水替えを行いながら1時間水洗する(RCは4分)。調色は定着状態の即席テストにもなる:不完全に定着されたプリントはトナーに入った瞬間にシミになる。
この薬品には特定の危険が伴う。G-23 が警告しているように、硫化物トナーを停止浴や定着液と一緒に廃棄してはならない。酸と硫化物が反応して硫化水素ガスを発生させるためだ。それぞれの液を個別に廃棄し、排水口を大量の水で流すこと。硫化水素とチオ尿素はいずれも未露光の印画紙やフィルムをかぶらせ、未保護の銀画像を酸化させる。調色トレイを引き伸ばし台から遠ざけ、十分な換気の下で作業すること。
画像:Reginald Hotchkiss、FSA/OWI写真実験室 壁画プリント室、Washington, D.C.(1941年)、U.S. Library of Congress、パブリックドメイン
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